あ、アンサングシンデレラが…!

どうも、びわです。

7/30オンエアの『アンサングシンデレラ』3話、皆さんご視聴されたでしょうか?

 

前回のブログで私が散々酷評してしまった作品…。

 

ご、ごめんなさーーーーーーーーーい!!!!!

 

1話、2話が自分の中では正直微妙だったのは本当なんです…でも3話がそれを覆すレベルでよかったので、、

 

今回は1,2話と3話を3つの点に分けて比較、分析していきます。(またただの学生が偉そうに語っています。温かい目で見てください…)

一応3話のあらすじも載せておきます。

 

葵みどり(石原さとみ)相原くるみ(西野七瀬)と救急センターの調剤室で仕事中。すると、処置室にいた瀬野章吾(田中圭)から、搬送された小学校教師、新田奏佑(浅利陽介)の処置を手伝うよう呼ばれる。意識を取り戻し、医師から入院を告げられたが拒否する新田をみどりがなだめる。調剤室に戻る途中、病院薬剤師の忙しさに辟易するくるみに、みどりは産休育休を取っていた先輩が戻ってくると告げる。しかし、その先輩はドラッグストアに転職することになってしまった。このままでは忙しくなりすぎて、みんな辞めてしまうと嘆く刈谷奈緒子(桜井ユキ)販田聡子(真矢ミキ)が諫める。みどりとくるみが、新田に服用している薬について聞くと、新田は大量の薬を出した。なかには日付の古い薬がある。また、くるみは半分に割られて処方された錠剤に気付くが、みどりが制した。みどりたちが新田の病室を出ると、ひとりの児童がいる。新田の教え子らしいが、声をかけると帰ってしまった。錠剤を割る処方は、その薬剤で行ってはいけないもの。みどりから話を聞いた刈谷たちも憤る。みどりはドラッグストアに電話して、新田の薬を出した薬剤師に問い合わせるが、白けた対応に腹が立つだけ。それならばと、みどりは直接ドラッグストアに赴く。躊躇しながら店内に入り、薬剤師を探すみどりに声をかけた店員は『娘娘亭』で顔見知りの小野塚綾(成田凌)だった。小野塚が薬剤師だということを隠していた事、新田の薬について電話で応対していたのも小野塚であった事に憤るみどり。しかし、小野塚も病院薬剤師を嫌っている様子で…。

(公式HPより https://www.fujitv.co.jp/unsung/index.html

 

 

ストーリーの個数

はい、まず圧倒的に違うのは1話分に詰め込まれたストーリーの個数

1話は、

  • 病院薬剤師の概要説明
  • 切迫早産の患者エピ
  • 一型糖尿病の患者エピ(メイン)

 

2話は、

  • 麻取がくるのにフェンタニルが足りない!
  • 骨折で入院したが後に骨肉腫であることが分かる患者エピ(メイン)
  • 薬を服用してくれない子供に困り果てる母親のエピ

 1話はともかく2話は詰め込みまくりでしたね(笑)

 3話は小野塚の正体、血液透析をしている小学校教員のエピソード(メイン)についてでした。

 

やはり1時間に詰め込めるストーリーって限度がありますよね。

EDで何がメインだったかわかる仕様になっているのでそれで何とか補っている感が出ていますが、メインの割には他のエピソードと割り当てられている時間が変わらないというか…

また、良ドラマの特徴として複数のストーリが盛り込まれているもののそれがメインのストーリーの伏線になっていたり何かしらの関連性があったりするんですよね。今期で言うとMIU404などがそれを上手く実現しているドラマだと思います。

 

しかし、アンサングシンデレラの2話などはそれぞれのストーリーに関連性がなく、どれもただの仕事紹介で終わってしまっているんですよね。単品で見たらせっかくいいストーリーなのに惜しいです。

まあでもこのドラマの場合考察系のドラマではないので、あるストーリーを別のストーリーの伏線にするのは難しいですよね(笑)フェンタニルを誰かが勝手に持ち出して使用していてその患者が倒れた!みたいな事件性のあるストーリーにはできないですし。笑

だからやはりストーリーを絞るということが良作にするにあたって一番の近道な気がします。

今回は、同枠人気医療ドラマの『コードブルー』でもおなじみの浅利陽介さんというビッグなゲストを起用し、透析と服薬と教員生活について深く掘り下げて描かれていたので非常に見やすかったですし、普通に感動させられました。

本編で深く、忠実に描くとここまでエンディングの演出が映えるのかと驚かされました。

 

病院薬剤師vs???

1,2話は医者のイメージをかなり下げて書いていたり、越権行為を正当化するような脚本でちょっと萎えていました。

ですが今回は小野塚(薬局薬剤師)の登場によって病院という枠組みから薬剤師という枠組みに視点が切り替わりました。

 

今度は薬局薬剤師を下げるような言い回しがあり結局こういう演出しかできないのかと少し落胆するとともに、主人公のキャラがどうしても好きになれないなと思いました。(笑)(ある程度原作に沿っていると思うので、これはドラマ制作側に言っても意味ないのですが)

小野塚は現実を見て仕事をしている(奨学金の返済)、みどりは理想を追い求めて仕事をしている、この対比はドラマとしては結構面白かったです。

でもやっぱり悪意のある描き方だと思います。これは実際に薬局薬剤師として働いている方からはブーイングが来るのではないでしょうか?

病院で働いている方も、ドラッグストアや薬局で働いている方も、その他違う場所で薬剤師として働いている方もそれぞれ考え方や価値観は違うはずだし各々誇りをもって働いているはずなのでこういう安っぽい描き方は抑えてほしいです。これは1話、2話、3話変わりません。

実際に存在している職業のイメージダウンは演出で使っていい技法の範疇を超えている気がします。

ただ3話のこの対比はドラマ的に良い方向に持っていくきっかけとなったと思います。

 

要らぬ演出

2話の変な効果音やなあちゃん演じる相原の恐らくファンの為の場違いな関西弁。

なんで入れたのかスタッフさんに聞いてみたいくらいです(笑)(酔いながら編集していてノリで入れたのか?と疑うレベル…

でも今回は一気に真面目モードになりましたね。なあちゃんの関西弁はありましたが、場違い感はなく、なかなか薬を服用してくれない患者に飲んでもらうというミニストーリーの演出の補助にもなっていたので良かったです。

 

前回までに入っていたような要らなすぎる演出ってコメディならともかく真面目なストーリーだと、軽い気持ちで入れていたとしても一気に冷める視聴者もまあまあいるんですよ…私もその一人です。

 

コメディを作るのが難しい、喜劇を演じるのが難しいと言われる所以ってここにあると思います。あまりにも場違いなものを入れると冷めてその先にも響いてしまい、「終わり良ければ総て良し」で済まされなくなる…

タイミングって大事…思い知らされましたね(笑)

 

 

Twitterでも前回で離脱してしまった方が見受けられたし、視聴率も1話10.2% ,2話9.8%と微かではありますが減少傾向となっています。

離脱してしまった方にも3話は見てもらいたかった!という気持ちが芽生えるほど個人的には好きな回でした。

こういうのを考えると、初回、2話での視聴者集めって大事だなと痛感します。初回で得た視聴者にどれだけ視聴を維持してもらえるか、その視聴者にどれだけ高く評価してもらえるか影響力を作ってもらえるか

初回で大体の印象がついてしまいますし、後に挽回するのも大変なので連ドラを作る上で1話、2話はかなり大事になってくるのだと、良い勉強になりました。(べ、別に皮肉じゃないですよ!!!)

小野塚の登場により内容がしっかりしてきたアンサングシンデレラ。これからどのような展開になっていくのでしょうか?

周りを下げるような演出をできるだけ抑え、それぞれの良さが引き立つようなストーリーを期待しています!(笑)