ドラゴン桜について思う事

どもども、びわです。


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 (公式から拝借)

6/27、ドラゴン桜が最終回を迎えましたね。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした!

結構私自身もまあまあハードな受験を経験してきたので、ドラゴン桜は楽しみにしていたのですが、正直ちょっと残念なドラマでした。

以下、やや否定的な感想が出てきます。苦手な方はここでお止めください。🙇‍♀️

 

 

 

結局なんのドラマだった?

とりあえず、一言で感想を表すと

え、これ受験ドラマだった!?

 

恐らく同じ感情を抱いた視聴者も多いのではないでしょうか?

学校再建なんて話が出てくるし、東大受験を差し置いてひたすら大人のもめごとばかり。

監督もまあ半沢に関わっている方なので、致し方ないのかなあという気もしますが、あそこまで尺が長いとさすがに飽きてきます。

半沢みたいなドラマって、裏切ったり裏切られたりハラハラして、そして出ている俳優さんも実力派のビッグな方ばかりでとても面白いのですが、混ぜるストーリーを間違えればあそこまで相性が合わなくなるのか…。ストーリーによって映え方が二極化するのだとひしひしと感じました。

 

生徒役は全員本当に演技が上手でしたよね。前作と同様に、これからの芸能界を担っていく実力派だと思います。それだけに、生徒たちのシーンが買収の話に持っていかれるのが本当に残念だった!!

 

ストーリーの概要をまとめていくと

1話 龍海高校の現状、桜木・水野達との出会い

2話 楓のバドミントンの話 東大専科への入会

3話 いじわる藤井 東大専科vs難関大コース

4話 スタサプ 瀬戸の店の闇金話 親からの反対

5話 数学の鬼 まだまだ性格の悪い藤井

6話 夏の合宿 癖強国語教師

7話 東大模試 専科クビかも?

8話 学園売却計画に不穏な動き 楓、またも親とトラブル

9話 共通テスト 学園売却阻止しようと奮闘

10話 東大受験 結構な人数が合格 龍海高校人気校に!?

 

いや最後詰めたなあ?

受験って、夏からが本題じゃないですか。それなのに夏からをかっ飛ばして、とりあえずカウントダウンが進んでいくだけの好都合な演出にはモノ申したいですね…。

TBSはオンエアぎりぎりまで撮影していることで有名ですし、エキストラ情報で大体の撮影スケジュールは把握していましたが(やっぱりぎりぎりだった)、溜め撮りじゃないからこそ直前に少しシーンの配分を変えることは可能だったと思いますし、もう少し何とかならなかったのかなあと🙄逆に本当に切羽詰まっててどうしようもなくなった説はあるかもしれませんが…

 

最初の3,4話でそれぞれの生徒の家庭環境や悩み、人間性を丁寧に描いていたので、受験を通しての人間的成長だとか(特に藤井)、親の反対を押し切ってでも挑戦したい気持ちは強く伝わってきてそこは良いなと思いました。

だったらさ、合格した後の家族への報告、家族の反応も描いても良かったんじゃないの~?とは思いますね。せっかく15分延長したわけですし。「家庭で色々ありながらも0から東大を目指した。そして合格した。」っていう単調なストーリーになっていたので、そこが勿体なかったです。買収の話入れなかったら余裕で入れられると思う🙃

 

制作スタッフさん、もう少し勉強してほしかった

前もって言っておきますが、別に「こんなんで東大受かるわけないだろ!」みたいなことを言いたいわけではないです。

ただ、やっぱり見てると明らかにおかしい点がいっぱい出てくるんですよ。一番笑ったのは、理系志望の健太が文系で模試を受けているところ。あんなに生物好きで、難しそうな論文(?)も書いていたのに!😂

こんなことを言うと、ドラマなんだから!いちいち粗探しするな!と言う声が聞こえてきそうですけど。

いや、確かにそれはそうなんですよ。あくまでも「フィクション」として見るべきなんでしょうが、「東大」という実在する大学名を使ってストーリーを書いている以上、ある程度整合性は取れているべきだと思います。これが別に東大がモチーフにはなっているけれど名前は東都大学 とかならどうでもいい話なのですが、やっぱり実際に存在して、そしてそこを受けるために切磋琢磨している人がたくさん居るという事を考えると、「フィクションだから。」で済ましてはいけない気がします。

 

と言うのも、この前ツイートもしたのですが…

 今、趣味レベルですがシナリオを書いてコンクールに出したりしているんですね。で、実際に自分で題材を見つけて書く時、結構悩んだんです。

NHKのシナリオコンクールでは、いじめ、そしてLGBTに悩む学生を群像劇で書いたのですがトランスジェンダーの方は日常生活でどのように悩んできたのか、どう言われると嫌に思うのか、カミングアウトはどうしているのか?など色々調べました。まあまだ結果も出ていないし、素人なので出来はとてつもなく悪いとは思いますが、素人でもやっぱり題材にする以上、その人について詳しく調べないと、という義務感を感じました。

 

話が脱線しましたが、まあ言いたいのはそういう事です。もう少し調べても良かったんじゃない?

せっかく東大生2人も監修につけているのに…ネットでちゃちゃっと調べるだけだけでも分かることなのに、欠陥が生じていたのは、ちょっとどうかと思いました。

あと、単純に薄っぺらいですね。ツイートでも書きましたが、医療ドラマに置き換えたら医療専門用語が一切出てこないのと同じ…😇やっぱりドラマを作る上で、事前に調べておくことって本当に大事だと思います。物語に深みを出すという点でも。

 

初めて恋をした日に読む話と比べると…?

私のフォロワーさんは私がはじこい大好き人間であることは知っている方もいらっしゃるとは思うのですが、

はい、マジではじこい好きです。

あのドラマは予備校を監修につけているだけあって、やはり受験のリアリティは凄かったですね。ゆりゆりが切磋琢磨して勉強していく様子を丁寧に描き、勉強の内容もしっかりシーンに取り込み、かといって恋愛ターンも疎かにしない。最高の出来でした。ちゃんと今回のドラゴン桜の坊主ちゃんたちに匹敵する癒しメンバーもいます。本当に上手くバランスの取れていたドラマだったと思います。

まあ受験生が二人しかいないので、ドラゴン桜より丁寧に描きやすいですよね。その点ドラゴン桜は描かなければならない人数が多いので大変だとは思いますが…でもそれなら、買収の話やっぱりいらなかったのでは?🙄(振り出しに戻る)

理由もリゾート地がなんちゃらみたいなよくわからない感じだったし、必要性が…。


はじこいは、成長や心意気がもろに感じられるからとても登場人物を応援できたのですが、ドラゴン桜は成長過程は上手く描いているのに脱線が多すぎて、「あれ、結局なんのために目指しているんだっけ?」みたいな感じになってしまったんですよね。演技もうまく、成長過程の脚本は良かっただけに本当にそこが残念。

 

余計な話を入れなかったらどんな感じになるのか?

要らないシーンを取り除いて、入れてほしかったシーンを付け加えて書いてみました。

 

1話 龍海高校の現状、桜木・水野達との出会い

2話 楓のバドミントンの話 東大専科への入会

3話 いじわる藤井 瀬戸の店の闇金話 

4話 数学の鬼 親からの反対

5話 夏の合宿 東大模試(夏) 専科クビかも?

6話 模試の結果で一喜一憂 猛勉強

7話 楓親ともう一悶着 東大模試(秋)

8話 東大模試(冬)共通テスト直前

9話 共通テスト 点数で志望校調整

10話 東大受験 合格後の家庭での様子 浪人組の来年の様子

 

10話でもちゃんと収まるやん!

後半模試ばっかじゃんって思われるかもですが、まあ実際受験なんてそんなもんですし、模試のシーンを入れることでそれなりに勉強シーンも成長ぶりも加えることができ一石二鳥だと思うんですよね。あとぶっちゃけ、エキストラにも夏服、秋服、冬服を持て来てもらい若干席を入れ替えて撮れば模試3つ分くらいすぐ作れちゃう気がするんですよね。

浪人組の来年の様子も、テロップで「一年後」、ちょっと髪型を変えて(あ、坊主は厳しいかw)同じ合格発表の掲示板のセットを使えば余裕で撮れると思うんですよね。そのくらいの手間、してほしかったな~個人的には。

 

前作キャスト出演について

これに関しては普通に良い演出だなと感じました!

あの時生徒役だった方々がまだ芸能界に残っていて、しかも皆第一線で活躍されているのは本当に凄い事ですよね!

山Pは声のみと言う形になってしまいましたが、何人も出してくれたのは本当に嬉しかったです。

 

 

こんな感じでつらつら書いてきましたが…

最後の桜木の言葉、とても響きましたし、根本は良かったんですよ。ただ、あまりにもしつこい半沢調と要らない話のてんこ盛りで生徒たちの尺が減ってしまったのはとても残念でしたね。

ドラゴン桜3とかそのうち出てくるのかな?あるのなら、その時はもう少し受験ドラマとして見たいものです。


P.S.

坊主、らぶ。